隠岐海士松島の真鯛釣り

12月20~21日、S君と隠岐へ真鯛釣り。
当初11月下旬に計画していたが、悪天候の為、延び延びに。
今回、前日の波高3m、当日2.5→1.5m、北のウネリあり。
私の体調もいまいち、数日前から咳が出て喉が痛い
病院でしっかり薬を貰う。
悪条件だが、今回逃すと、また大シケで年内の釣行不可
気乗りはしないが、覚悟を決めて決行した。
前日、浜吉丸さんへTEL。
船長「人数は少ないですが、8時半にチャーター便を出しますので乗って下さい」


20日8時 コンビニで食料を仕入れ、七類港へ。
お客さんは私達の他に6名、内釣人は4名
30年前の釣ガールもおひとり。
「あの女性、何釣り」
船長「波止のグレ釣りですね」
「この悪天候の中、スゴイね」

風、波、ウネリを考え、宇津屋鼻を希望。
船長「小アジが湧いているのでお勧めしませんよ」
S君は今回が初の隠岐、釣果はもちろんだが
なるべく快適な釣りをしてもらいたい。
色々検討し、松島の立崎に決定。

8時30分 定刻に出航。
私とS君、船長の両サイドの特等席に陣取る。
七類湾を出ると大シケ、波+ウネリで3m以上ある。
船は波を見ながら減速運転、それでも時々、波が船底をたたく。
船酔いを心配していたS君、大丈夫かな。 
船長は慣れたもの、何事もない様子で、ニコニコしながら
話しかけて来る。
私も、大シケを楽しむ海の男を演じながら話を続ける。
しかし、これ以上はボロが出そうなので寝た真似を。

10時過ぎ、海士松島に到着
2名を高場に、次は私達の降りる立崎。
回り風とウネリで、磯に降りるのに若干難儀。
荷物を高い所に移動し、周りの様子を見る。
西側は波風で釣りにならず、どうやらここ船付けが
一番良さそうだ。

仕掛け作りの前に、恒例の御神酒。
二人で紙パックの日本酒を捧げ、安全大漁祈願。

12時 S君底カゴ、私タルカゴで真鯛を狙うがエサ取の山、昼食タイムに。
酒の当ての魚肉ソーセージ、S君マルハ、私ニッスイ
二人で食べ比べる。
一口で意見が一致「魚肉ソーセージはニッスイのもんだわ」
昼食が終わった頃、シトシトと雨が。
予報では15時まで降水確率が高い、傘をさし上がるのを待つ。

雨が上がり、釣り再開。
かせの鼻の先に虹、きれいだ。

海の中は相変わらずエサ取りだらけ、方針変更、S君の奥さんの
好きなデンボ釣りに。

16時過ぎ、突然アラレが降り出し、岩陰に避難。
天候は良くなるはずなのに..... 夜に向けて不安だ。

17時前、天候も回復、早めの夕食を。
S君が持って来ていた食料、これがすごい量。
鍋焼きシリーズ5個、カップ麺3〜4個、弁当2〜3個
巨大おにぎり数個、その他諸々。
人間が一晩に食べれる量ではない。
お湯を沸かしカップ酒を燗、当ては焼き鳥、モツ鍋。
「磯の上では何を食べても最高にうまいわ〜」
磯の通し釣りが初めてのS君も納得。
弁当も食べ、パワーを付けていざ夜釣りに。

18時前、真鯛釣り本番スタート。
昼間にいた小アジも姿を消し、エサ取りはほとんど気にならない。
これで潮が動けば釣れるのに。

20時 酒でも燗をしようかと、ゴソゴソしていたら
いつの間にかS君のウキがない。
慌てて竿をつかみ、大きく合わせる。
「引っ張る?タモ要る?」
S君「多分、タモ、お願いします」
慎重にやり取りをし、顔を出して来たのは真鯛。
タモ入れの私も、逃がしては行けないと緊張。
記念すべき真鯛1号は50cm強のきれいなピンク色。
「やった〜、やった〜」二人で小躍り。
隠岐で初めて真鯛を釣ったS君、その笑顔はまるで満月のようだ。
今回の釣行に誘った私も、肩の荷が下りた。
「さあ、これからじゃんじゃん釣るぞ〜」
その後、ポツリポツリとイサキ、真鯛が。
なぜか私はいつもタモ係。
カゴにエサを詰め投げては回収、エサを詰めて投げ
また回収の繰り返し。
腕はだるい、腰は痛い、思わず口ずさむ、ヘ~ビ~ロ~テ~ション♬

21日2時 当たりも遠のき、しばし休憩。
岩場で横になるが、体を動かさないと、余計に寒さがこたえる。
鍋焼きうどんを作り、体の中から暖め、さあラストスパート。

7時までに2,3度タモ入れ、そして納竿。
回収の約束は8時、船が来たのは8時半。
これはいつもの事、隠岐と本土には30分の時差がある。
船は豊田港へ。
そこから車で菱浦港へ、帰りはフェリー。

荷物の積み下ろしを手伝ってくれた船長。
「加藤さん、クーラー軽いけど寝てたの?」
私「最近、魚もダイエットブームで軽いけんね。中は山ほど、見せないけど」
9時半 菱浦発 13時20分 境港着。
帰って検量
真鯛 63.5~48cm 4匹、イサキ 34~30cm 7匹、グレ 40cm
全てS君の釣果、やったね。


私の釣果は........ 指導力をフルに発揮し、初釣行者に満足して貰いました。と言っておこう。
でも、これで隠岐真鯛釣り、3連続ボウズ。
次回の釣行が怖い。

釣りから帰ると扁桃腺が悪化、声が森進一に。
来る人来る人に「どうしたの?」
隠岐に行きましたと言えば釣果を聞かれる。
そうだ、AKB48のコンサートに行き、声を潰したことにしよう。
アイウォンチュ〜♬ ヘ〜ビ〜ロ〜テ〜ション♬





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