12月28日の釣果

黒鯛 53.7cm
釣場 境水道宇井

隠岐海士松島の真鯛釣り

12月20~21日、S君と隠岐へ真鯛釣り。
当初11月下旬に計画していたが、悪天候の為、延び延びに。
今回、前日の波高3m、当日2.5→1.5m、北のウネリあり。
私の体調もいまいち、数日前から咳が出て喉が痛い
病院でしっかり薬を貰う。
悪条件だが、今回逃すと、また大シケで年内の釣行不可
気乗りはしないが、覚悟を決めて決行した。
前日、浜吉丸さんへTEL。
船長「人数は少ないですが、8時半にチャーター便を出しますので乗って下さい」


20日8時 コンビニで食料を仕入れ、七類港へ。
お客さんは私達の他に6名、内釣人は4名
30年前の釣ガールもおひとり。
「あの女性、何釣り」
船長「波止のグレ釣りですね」
「この悪天候の中、スゴイね」

風、波、ウネリを考え、宇津屋鼻を希望。
船長「小アジが湧いているのでお勧めしませんよ」
S君は今回が初の隠岐、釣果はもちろんだが
なるべく快適な釣りをしてもらいたい。
色々検討し、松島の立崎に決定。

8時30分 定刻に出航。
私とS君、船長の両サイドの特等席に陣取る。
七類湾を出ると大シケ、波+ウネリで3m以上ある。
船は波を見ながら減速運転、それでも時々、波が船底をたたく。
船酔いを心配していたS君、大丈夫かな。 
船長は慣れたもの、何事もない様子で、ニコニコしながら
話しかけて来る。
私も、大シケを楽しむ海の男を演じながら話を続ける。
しかし、これ以上はボロが出そうなので寝た真似を。

10時過ぎ、海士松島に到着
2名を高場に、次は私達の降りる立崎。
回り風とウネリで、磯に降りるのに若干難儀。
荷物を高い所に移動し、周りの様子を見る。
西側は波風で釣りにならず、どうやらここ船付けが
一番良さそうだ。

仕掛け作りの前に、恒例の御神酒。
二人で紙パックの日本酒を捧げ、安全大漁祈願。

12時 S君底カゴ、私タルカゴで真鯛を狙うがエサ取の山、昼食タイムに。
酒の当ての魚肉ソーセージ、S君マルハ、私ニッスイ
二人で食べ比べる。
一口で意見が一致「魚肉ソーセージはニッスイのもんだわ」
昼食が終わった頃、シトシトと雨が。
予報では15時まで降水確率が高い、傘をさし上がるのを待つ。

雨が上がり、釣り再開。
かせの鼻の先に虹、きれいだ。

海の中は相変わらずエサ取りだらけ、方針変更、S君の奥さんの
好きなデンボ釣りに。

16時過ぎ、突然アラレが降り出し、岩陰に避難。
天候は良くなるはずなのに..... 夜に向けて不安だ。

17時前、天候も回復、早めの夕食を。
S君が持って来ていた食料、これがすごい量。
鍋焼きシリーズ5個、カップ麺3〜4個、弁当2〜3個
巨大おにぎり数個、その他諸々。
人間が一晩に食べれる量ではない。
お湯を沸かしカップ酒を燗、当ては焼き鳥、モツ鍋。
「磯の上では何を食べても最高にうまいわ〜」
磯の通し釣りが初めてのS君も納得。
弁当も食べ、パワーを付けていざ夜釣りに。

18時前、真鯛釣り本番スタート。
昼間にいた小アジも姿を消し、エサ取りはほとんど気にならない。
これで潮が動けば釣れるのに。

20時 酒でも燗をしようかと、ゴソゴソしていたら
いつの間にかS君のウキがない。
慌てて竿をつかみ、大きく合わせる。
「引っ張る?タモ要る?」
S君「多分、タモ、お願いします」
慎重にやり取りをし、顔を出して来たのは真鯛。
タモ入れの私も、逃がしては行けないと緊張。
記念すべき真鯛1号は50cm強のきれいなピンク色。
「やった〜、やった〜」二人で小躍り。
隠岐で初めて真鯛を釣ったS君、その笑顔はまるで満月のようだ。
今回の釣行に誘った私も、肩の荷が下りた。
「さあ、これからじゃんじゃん釣るぞ〜」
その後、ポツリポツリとイサキ、真鯛が。
なぜか私はいつもタモ係。
カゴにエサを詰め投げては回収、エサを詰めて投げ
また回収の繰り返し。
腕はだるい、腰は痛い、思わず口ずさむ、ヘ~ビ~ロ~テ~ション♬

21日2時 当たりも遠のき、しばし休憩。
岩場で横になるが、体を動かさないと、余計に寒さがこたえる。
鍋焼きうどんを作り、体の中から暖め、さあラストスパート。

7時までに2,3度タモ入れ、そして納竿。
回収の約束は8時、船が来たのは8時半。
これはいつもの事、隠岐と本土には30分の時差がある。
船は豊田港へ。
そこから車で菱浦港へ、帰りはフェリー。

荷物の積み下ろしを手伝ってくれた船長。
「加藤さん、クーラー軽いけど寝てたの?」
私「最近、魚もダイエットブームで軽いけんね。中は山ほど、見せないけど」
9時半 菱浦発 13時20分 境港着。
帰って検量
真鯛 63.5~48cm 4匹、イサキ 34~30cm 7匹、グレ 40cm
全てS君の釣果、やったね。


私の釣果は........ 指導力をフルに発揮し、初釣行者に満足して貰いました。と言っておこう。
でも、これで隠岐真鯛釣り、3連続ボウズ。
次回の釣行が怖い。

釣りから帰ると扁桃腺が悪化、声が森進一に。
来る人来る人に「どうしたの?」
隠岐に行きましたと言えば釣果を聞かれる。
そうだ、AKB48のコンサートに行き、声を潰したことにしよう。
アイウォンチュ〜♬ ヘ〜ビ〜ロ〜テ〜ション♬





12月17日の釣果

黒鯛釣り2年目、ついに50オーバー
釣場 境水道宇井
黒鯛 51cm

吉野屋

吉野屋の牛丼を初めて食べたのは、東京で友人に連れられて。
あまりの不味さに、ほとんど残した。
隣で美味しそうに、かき込んでいる友。
「こいつ、味覚が壊れてるな
数ヶ月後、別の友人から「騙されたと思って、生卵をかけてみろ、すき焼きになるぞ」
本当だった。
当時、学食のメニュー、大体100~300円。
吉牛+生玉子、値段は今より高く400円、貧乏学生には高級品。
バイト代が入った日は友人と、ビールに牛皿、お新香、ごはん、生卵、味噌汁、吉野家フルコース。
月1回の豪華なディナー、ごちそうだった。
私にとって東京の味といえば、なぜか吉野家。
今でも、オレンジの看板を見ると、ついフラフラと。

12月6日の釣果

初の80オーバー、おめでとう。

釣場 中海(安来)
スズキ 85cm

隠岐 知夫里島の真鯛釣り

11月29~30日はSさんと隠岐釣行を予定。
前日の天気予報、29~30日は北東の風、波高1のち3m。
この風で釣りができるのは知夫里島。
早速、船長に確認の電話。
「風は問題ないけど、北のうねりが出るから30日朝8時までだよ」
29日朝9時30分「フェリーくにが」にて七類港出航。

釣人は私たち2名を含め総勢4名、それにしても少ない。
天気予報の悪さか、それともチャーター便に客を取られたか。

11時30分 知夫里島 来居港着。
港で待っていた「幸希丸」に荷物を積み込む。
天候、最近の釣果から判断し、釣場は「オオエ鼻」に。

ここは同行のSさんが、数年前に92cmの大鯛を仕留めた縁起の良い所。

12時 磯に上がり、荷物を降ろして一休み。
ぽかぽか陽気、無風、波もなし。
11月末の天候とは思えない。
「やはり俺は晴れ男だ」
釣りを始める前に、海の神様にお神酒。
「久々に大鯛を、なにとぞお願い致します」
コンビニで買ったカップ酒5本の内、一番安い酒を海に捧げる。
今思えばこれで怒りを買ったかも......

13時 釣り開始、Sさんはフカセでグレ狙い、私はタルカゴで大鯛を。
数投目、Sさんの竿がしなる、上がってきたのは大きなデンボ(ウマズラ)。
数分後、さらにもう1匹、鍋の具に良いがデンボはリリース。
その後、足の裏~30cmのグレがポツポツ釣れる、これもリリース。
私の方は当たりも無く、餌取りの餌食に。
しばらくしてSさんの竿が満月に、正体は美味しそうな44cmのグレ。

17時 二人とも底カゴ仕掛けの真鯛釣りに。
Sさんにポツリポツリ当たりがあり、45cmまでの鯛を4枚。

20時 うねりが気になりだし、荷物を高台に。

21時 足元近くまで波が、釣り継続不能。
携帯電話が通じないので、渡船を呼ぶこともできない。
明朝8時まで時間は長い。

なにもすることが無い自然と二人で忘年会。
Sさん、釣りの必需品はバナナと魚肉ソーセージ。
ソーセージは色々あるがニッスイじゃないとダメだと。
確かに美味い、これから私も定番にしよう。
私の必需品は「明治のチョコレート」
これがあれば、日本酒、焼酎、ウイスキーなんでも飲める、最高の当て。

22時 酒も無くなりお開き、寝ることに。
回り風の当らぬ場所を探し、横になる。
目の前に広がる満天の星、隠岐で見る星は本当に綺麗だ。
30分位寝ては目が覚め、寝ては覚めの繰り返し、体が冷えて熟睡出来ない。
温かい飲物を作ったり、海の様子を見たり
体を動かし寒さをしのぐ。

30日3時頃 顔に雨が当たり目が覚める。
折りたたみ傘を広げ、岩に腰掛ける。
「ロダンの考える人」この格好ではさすがに寝られない。
海は大時化、寒さ、さらにトドメの雨、泣きっ面にスズメバチだ。

6時半過ぎ、辺りが明るくなる。
低い所はほとんど波で濡れている。
「回収できるかな?」
船長はいつも時間正確。
「こんな時は早く来いよ」思わずぼやく。


8時 渡船が見えた。
波の来ない半畳程の場所に荷物をまとめ船を待つ。
舳先を着けた時、荷物を投げ込み、無事生還。
船はもう一人の釣人の所へ。
壁にへばり付いて待っていた。
無事に回収し、船長に報告。
「今回の隠岐島海上避難訓練、無事完了しました」
船長「加藤さん、以前もこんな事がありましたね」
そうだ、思い出した。
あの時は夕方救出され、別の磯で快適に釣りができた。
今回も同じ「オオエ鼻」どうも相性が悪い。
「二度ある事は三度ある」次は他に行こう。

11時のフェリーまで隠岐汽船の待合室で時間つぶし。
別の渡船の船長から色々と話を聞く。
「今回の時化は予想外」「凪なら鯛が好調」
「来年は西海岸でもドコモで通話できる」
商売敵の渡船の客なのに、親切に色々と教えてくれた。
「なじみの渡船を急には変えられないけど、機会があればお願いします」

13時30分 境港着後、我が家へ、一泊二日の釣りが終わった。

ところで私の釣果だが、避難中にピトンから外れ
海中へ姿を消したSさんの竿5,3mが釣れていた。
これはSさんに大きな喜びを与えると同時に
私の大物記録を大幅に更新した。
その他は・・・・・奇麗だったな~ オリオン座。

今回の釣行は、実釣時間の最短記録を更新してしまった。
冬の日本海、予想を超えた猛威をふるう。
楽しい釣りも、時と場合によっては苦痛になる。
これからの釣行は、慎重な上さらに慎重に。
今回つくづく感じた。