真鯛 61.5cm
型は少し小さいですが
今年を締めくくる、綺麗な鯛でした。
新年の良い当てができましたね。
ワインレッドの心
5月5日は祖母の命日。
朝の5時過ぎ、実家からの電話。
おばあちゃんが危篤、直ぐに帰って来い。
車に飛び乗る。速度違反承知で飛ばす。
頭の中で色々な想いが駆け巡る。
京都北部から米子、当時は車で5時間強。
普段、余り聞かないラジオで気を紛らす。
あの頃、流行っていた「安全地帯 ワインレッドの心」何度も流れた。
途中、眠気覚ましに自販機でコーヒー。
その時もカーラジオから聞こえて来た。
家に到着、忌中の文字。
何だこれ、うそだろ！！
私に連絡があった時には既に亡くなっていた。
気を動転させたく無かったのだ。
突然の家族の死。可愛がってくれたおばあちゃん。
悲しくて、悔しくて号泣した。
車に飛び乗った瞬間、道中の景色、缶コーヒー、忌中の札…。
「ワインレッドの心」が流れると、あの日の事を鮮明に思い出す。
一番悲しい歌になった。
4月が近づくと思い出す
4月が近づくと思い出す。
初めて酒を飲みに行ったのは、高校の卒業式も終わった3月末。
小さい時から可愛がってくれた、岡山のおばちゃんと。
新しい門出の祝い、興味津々連れて行ってもらった。
一軒目は小料理屋、二軒目は高そうなクラブ、おばちゃんの知り合いの店。
ママさんと着飾った綺麗な女性達、大人の世界、心臓バクバクだ。
初めて飲むジンフィズ、適度に甘く「なんて美味しいんだろう」がぶがぶ行った。
大人に近づこうと、無理をしたのかもしれない。
案の定、悪酔いベロンベロン、高そうなカーペットに、とことんまで戻した。
おばちゃん、遊びに来る度に「あの時は大変だったのよ～」
お年寄り、昔の記憶は鮮明だ。
「昔の事だがん、いつまで言っちょ〜だ」
未だに頭が上がらない。
お盆には帰って来るのだが、ここ数年はご無沙汰。
元気にしてるかなぁ〜。
久しぶりに行きたいね。
今度は介抱役の攻守交代だよ、たぶん。
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