5月5日は祖母の命日。
朝の5時過ぎ、実家からの電話。
おばあちゃんが危篤、直ぐに帰って来い。
車に飛び乗る。速度違反承知で飛ばす。
頭の中で色々な想いが駆け巡る。
京都北部から米子、当時は車で5時間強。
普段、余り聞かないラジオで気を紛らす。
あの頃、流行っていた「安全地帯 ワインレッドの心」何度も流れた。
途中、眠気覚ましに自販機でコーヒー。
その時もカーラジオから聞こえて来た。
家に到着、忌中の文字。
何だこれ、うそだろ!!
私に連絡があった時には既に亡くなっていた。
気を動転させたく無かったのだ。
突然の家族の死。可愛がってくれたおばあちゃん。
悲しくて、悔しくて号泣した。
車に飛び乗った瞬間、道中の景色、缶コーヒー、忌中の札…。
「ワインレッドの心」が流れると、あの日の事を鮮明に思い出す。
一番悲しい歌になった。
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