小さな中華料理店

グーグル ストリートビューで、思い出の地を訪ねる。当時既にオンボロだった下宿先、いまだ健在。凄いと言うより恐ろしい。
よく通ったあの店、外観は変わっていたが店先に暖簾、おお〜ぉ嬉しい。

学生時代によく通った小さな中華料理店、若い店主が一人で切り盛りしていた。
安い、うまい、ボリューム満点、週2〜3回は行っていた。
私の注文は野菜炒め定食(ご飯おかわりOK、野菜炒め、日替りの一品、漬物、具だくさんスープ)
いつもそればかり。
野菜摂取を心掛けていた。
カウンターに座り、一応メニューを見る。
店主「何にしましょう」
私「野菜炒め定食」
「いつもの」と言えば通じたのに言えなかった。
なにか常連気取りの自分が嫌だった。
店主も注文を聞かずに「いつものでいいね」と言ってくれれば良かったのに。
野球シーズン、いつもTVは巨人戦。店主がファンだった。
興味の無い私も、ぼけっと見ながら食事。CM時間を見計らって勘定。
ほとんど会話は無かったが、居心地の良い店だった。
当時の私、積極的に話しかけて、打ち解けて行くことができなかった。
店主も、そんな感じの、物静かな人だった。
結局、その地を離れることも言えず仕舞。
「あの学生さん、最近来ないな。卒業したんだ」そう思っただろう。
今思うと、一言挨拶をしておけば良かった。後悔している。
機会があれば、もう一度訪ねたい。
食べたいな「野菜炒め定食」
今なら言える「おやじさん、俺のこと覚えてる?いつものやって」

0 件のコメント: