12月29日の釣果

釣場 境水道
チヌ 52.5cm

今年の締めくくり。

12月27日の釣果

釣場 境水道
チヌ 53.5, 53.5, 45.5cm

50cmオーバーのチヌが何匹いるのだろう。
50cm以下のチヌは境水道では小物だね。


12月26日の釣果

釣場 境水道
チヌ 51.5, 50, 47.5, 43.5cm

境水道のチヌ釣りにボウズなし。

12月22日の釣果

釣場 境水道
チヌ 52.5,  49,  46.5cm

かなりメタボなチヌでした。


12月13日の釣果

釣場 境水道
チヌ 53,  52.5,  49.7,  48,  47.7cm
(持ち帰り5匹、放流7匹、合計12匹)




連日の爆釣、50オーバーを釣った事の無い人は、今がチャンス。
もしかすると、私にも釣れるかも。



12月12日の釣果

釣場 境水道
チヌ 52.7, 52.2, 51.5, 50, 49.3, 47cm




境水道、チヌ絶好調。
50cmオーバーの数釣りができます。

12月7日の釣果

チヌ 49.5,  49,  47.5cm
釣場 境水道

境水道の寒チヌ、いよいよ本格化。

あまりにも悲しい

O君の突然の悲報、悲しすぎる。
先週、久しぶりの来店「実は入院してました」
少し、やつれていた。
また君の好きな寒チヌが始まるぞ、それまでに体調を整えとけよ。
「はい」か細い声だった。

「新婚旅行は小笠原で釣りをします」
「子供が生まれました、今度連れて行きます」
「グレ釣り楽しいですね。この引き、たまりませんわ」
1ヶ月間に50cmオーバーのチヌを10匹釣り「ルアー釣りばかりしていたが、エサ釣り、もっと早くからすればよかった」
ヤエンで3kg近いのアオリの数釣り「加藤さん、今度一緒に行きましょう。教えますよ」
「隠岐の島、行きたいな〜、都合がつけば、絶対連れて行ってくださいよ」
君はいつも笑顔で、楽しそうに釣りの話をしていた。本当にいつも笑顔で。
物無い、美しさ無い、愛想無い、無い無い尽くしの当店を贔屓にしてくれた。ありがとう。
たった40数年の人生、やりたい事が、まだまだ一杯あっただろう。
小さい子供たちも気掛かりだろう。
早すぎる、あまりにも早すぎる。

神様あんまりだよ、酷すぎるよ。

12月3日の釣果

釣場 美保関殿島
チヌ 45cm
エラ黒グレ(尾長の子供)43cm


11月25日の釣果

釣場 美保関町諸喰
真鯛 62,  46.5,  42cm

短時間の釣行で真鯛3匹。
エサ取りも少なく、浮きが沈むと鯛、快適な釣りだったそうです。
水温も下がり、これからが真鯛のシーズン。
後は天候だけです。

11月23日の釣果

釣場 隠岐海士宇津屋鼻
マサバ 49〜45cm 15匹

釣場 隠岐海士知々井長島
グレ 46〜38cm 4匹

11月22日の釣果

ヒラマサ 62cm
釣場 美保関殿島


グレ狙いに来た獲物。
細仕掛けで、やり取りがしんどかったそうです。
いい、フ〜フ〜の日(11月22日)になりましたね。
良型のメバルもおり、今宵の晩酌が進みそうです。


11月10日の釣果

釣場 境一文字
グレ 29〜33cm 33匹

日中釣りがよく釣れています。

10月27日の釣果

釣場 境一文字
グレ 33.5〜30cm 38匹

夜釣りで回遊グレが釣れています。
クーラーが一杯になったので止めたが
やればやるほど釣れるそうです。
周りの人も皆、爆釣。
行くなら今ですね。


釣場 沖泊高島
真鯛 62.5cm

写真写りは、そうでもないですが
実物は奇麗な真鯛でした。





10月21日の釣果

釣場 隠岐 双股島ワンド
ヒラマサ 82.5cm

10月14日の釣果

釣場 隠岐 海士 松島長島
ヒラマサ 70cm

9月30日の釣果

釣場 隠岐西ノ島冠島
石鯛 62.4,  54.8,  47.5cm


8月12日の釣果

釣場 隠岐星神島エゴ
イサキ 33〜28cm 80匹(二人で)


釣場 隠岐西ノ島西ヶ瀬
石鯛 52.8,  44.7,  44.3,  42.3cm
真鯛 70cm


釣場 隠岐西ノ島冠島
石鯛 53.4,  48.2cm



7月31日 酷暑の隠岐島 日帰り釣行

6月に息子と約束した隠岐の島釣行、悪天候、日程調整などで延び延びに。
「〇〇君はお父さんと隠岐に遊びに行くけど、自分はいつ行くの?」
おっと、約束を覚えていたか、まずいな。
梅雨明けからの猛暑、釣場は熱したフライパン状態、磯釣りなんてとんでもない。
なんとか中止にしようと説得するが効果なし。
子供と言えど、約束は反故にしたくは無い。
しゃあない、死ぬ気で行くか、ワイルドすぎるぜ。

隠岐海士の浜吉丸さんに相談。
7月31日の9時にチャーター便を出します、どうですか?
チャーター→釣り→フェリーの日帰り釣行。
釣り時間が短く、なんとか耐えられそう。
息子の初隠岐釣行が決まった。

31日 7時40分 荷物を積み込み家を出る。
途中、すき家にて朝食。
玉子かけごはん定食、これで200円か安いなぁ、外食産業も大変だ。
コンビニで昼食を買い、七類港へ。
岸壁には姫路からの釣人6名。
「おはようございます、朝から暑いですね」
ついつい出てしまう「暑い」今一番使う言葉。
向こうから、どてどて歩いてくるオッサン、ありゃ船長だ。
ここ数年、容姿と頭髪の劣化が激しい。
「また太った?」最近の挨拶はこれ。
彼とは同い年、私の方がイケてるかな?
他人から見れば「目糞鼻糞を笑う」の世界だね、多分ね。


8時45分 第18浜吉丸にて七類港出航。
海はベタ凪、心配していた息子の船酔い、これなら大丈夫。

10時前、大森島へ。
ここで2名が渡磯。

次は我々の番、場所は小森島の船着け。
この釣場を選んだ理由は
スニーカーで釣りが出来る沖磯。
潮流が穏やかな浅瀬が有り、水遊びの出来る所。
西風が追い風になる所。

他の乗客に手伝ってもらい荷物を降ろす。
「ボク、たくさん釣れよ」
「はい」人見知りがちな彼が、珍しく大きな声で応えていた。

時計は10時15分 予想を超える暑さ、スポーツドリンクのガブ飲みからスタート。
マキエを入れ、海の様子を観察。
足下には大量のスズメダイ、フグ、潮は突込み潮、グレの姿は無し。
遠投~足下に仕掛けを入れるが、すぐにエサ取りの餌食。
なにも釣れないので、息子が退屈そうだ。

作戦変更、グレ狙いからスズメダイ釣りに。
ここ隠岐の島では、スズメダイを美味しい魚として珍重している。
以前、民宿でスズメダイを真鯛60cmと交換してもらった釣人もいる。
早速、サビキ仕掛けに変更、針にオキアミを付け群れの中に。
思った通り、パラパラと釣れだした、型も良い。
サシエを青虫に替えたところ、入れ食いになった。
家族全員が十分に食べれる量を確保したので、次は海水浴。

いつもは砂浜、磯の海水浴は初めて、恐る恐る入って行く。
「気持ち良いか?」
「岩の間から何か出て来そうで怖い」
親に似て小心者だ。

13時過ぎ 迎えの渡船に乗り込む。
船長「釣れました?」
「20cmの巨グレとスズメ大漁」
船長にスズメダイの美味しい食べ方を聞く。
一番美味しいのは、せごし、次に塩焼き、そして南蛮漬。
ただし、卵を離してしまったスズメダイは価値が無い。
6〜7月が旬、もう遅いかな。
(翌日、唐揚げ、塩焼きで食べる。美味しいじゃないか、卵、白子も入っており、まだまだいけるね。また釣りに行こう。)

 豊田港に帰港し、車で菱浦港へ送ってもらう。

船長にお礼、そして秋のリベンジを約束する。
フェリー待合所のトイレで、汗まみれの服を着替える。
後はフェリーでシャワーを浴びれば人間に戻れる。
「氷」の暖簾が目に入る、今年初のかき氷だ。
冷たい物の後で変だが、次に「日清シーフードヌードル」を二人で1個。
「うま、うま、うま〜」息子が吠える。
「これ、いつもと味が違うね」
「よく分かったな、隠岐の島特製だ」また嘘をついてしまった。
「今度は釣場で食べるか、もっと美味いぞ」

15時15分 フェリー「おき」菱浦港発
乗船後シャワーを浴びる予定だったが、睡魔の為、中止。



息子は初フェリーで、はしゃいでいる。

「遠くに見える島の名前は?」
「次はどこに泊まるの?」
「向こうに特別室があるよ」
「ウォシュレットのトイレがあるよ」
「シャワー室見つけた」
「石鯛の魚拓が掛けてあったよ」
「何回も船の中を廻ったから、船中の人が自分を見たよ」
うるさくて眠れない。
17時50分 七類港着
ラーメン屋にて夕食。 19時 帰宅。
暑くて、せわしい一日だった、ヘロヘロだ。
念願の隠岐釣行、これで父親の株が大幅アップと思いきや。
「グレもスズメダイも全部自分が釣ったよ、お父さんはフグ1匹、下手くそだよ」
なんちゅう事を、失礼なやつだ。
今度は秋の真鯛釣りに連れて行ってやる。
その時ちゃんと見てろよ、伝説の釣り師の姿を。

7月29日の釣果

暑さに耐えたかいがありました。

真鯛 87.7cm 6.8kg
イサキ 35〜30cm 53匹 38cm 2匹 30cm以下 18匹
釣場 隠岐大森舟島


7月22日の釣果

猛暑の中、おつかれさまでした。

釣場 海士松島アトノボリ
石鯛 60.2, 53.5, 50.7, 48cm

6月19日の釣果

土砂降りの中、頑張りましたね。

釣場 隠岐 西ノ島 オオキジリ
真鯛 70.5,  47cm
グレ 43,  42.8cm
黒鯛 48cm


釣場 隠岐 西ノ島 オオキジリ
真鯛 76cm




6月10日の釣果

真鯛 63.5, 60cm
釣場 隠岐 知夫里 オオエ

6月10日の釣果

石鯛だらけ。

石鯛 50.1〜34cm 35匹
石垣鯛 5匹
釣場 長崎 肥前鳥島



石鯛 48.3〜36cm 25匹
石垣鯛 3匹
グレ 45.5〜42cm 4匹
釣場 長崎 肥前鳥島

クエ 79.4cm 9.23kg,  73.5cm 6.07kg
釣場 男女群島 上の赤瀬

5月28日の釣果

やったぜ!大鯛2連発。
ご近所の皆さん、今夜は宴会ですよ。

真鯛 88cm 7.90kg,  87.5cm 7.92kg
カレイ 42cm
釣場 隠岐 西ノ島 済ノ鼻


5月27日の釣果

釣場 隠岐知夫里 鈴島横
真鯛 77,  71cm



釣場 隠岐知夫里 立ヶ崎南
真鯛 78,  74cm



釣場 隠岐知夫里 立ヶ崎南
ヒラスズキ 84cm,  5.15kg



隠岐知夫里島スンズの真鯛釣り


5月21~22日 今シーズン初の真鯛釣りは知夫里島へ。
今回のメンバーは昨年末に隠岐の島デビューしたS君。
真鯛記録(93.7cm,11.8kg)を持つN君。 
そして、ある時は真鯛の天敵と恐れられ、狙った獲物は必ず奪い取る
磯の海賊ジャック・スパロウこと私。
この3名の精鋭で、真鯛を狙い隠岐の島へ、いざ出陣。

今回は北東の風、やや強く。
安全な釣行を考え、知夫里島へ向かう。


朝9時30分発のフェリーに乗り込む。
船内ではビールと弁当、そして仲間と大漁するであろう妄想話の雑談。
わずか2時間の船旅、何とも言えないこのひと時が私は好きだ。

そろそろ到着時刻、港が見えて来た。
いつも忘れてしまう大切な儀式をしなくては。
色白の私、釣りに行くとポストの様に真っ赤っか。
あまりにも見てくれが悪いので、少し対策を。
洗面所に行き、強力日焼け止めクリームをたっぷりと。
首回り、よく忘れる耳も。
2回も厚塗り、歌舞伎役者の様、眉毛も真っ白。
客室に戻る私、途中かなりの視線を感じた。
釣友「わっ!げっ!白!きも.......」
皮膚の色を白くし、世間から冷たい目で見られた
「マイケル・ジャクソン」
お前の気持ちがわかるぜ。


11時30分 知夫来居港着。
渡船は船長の都合で20分程遅れ、他に2名が出船を待っていた。
声をかけると、愛知と静岡からのふたり連れ、60代半ばかな?
丁寧に話をされる感じの良いご両人。
少し前、男女群島に遠征した際、島根の人から隠岐で真鯛が
爆釣していると聞き、我慢出来ずに遠路はるばるやって来た。
昨日から3泊4日の予定、場合よっては延長するかも。
男女遠征、隠岐遠征、時間とお金にゆとりのある生活、うらやましい。
昨夜、夜釣りをし、朝から民宿で仮眠、そして今から第2ラウンド。
釣果を聞いてみると、船のデッキを指差された。
そこには五つの大型クーラーが。
「何も入ってないよ。満タンになるのは、いつのことやら」


12時前、船長登場。
挨拶をし、最近の釣果を聞く。
今日の釣場は、船長オススメのスンズに決定。


12時20分、磯へ船付け。
遠征組の二人に手伝ってもらい、荷物を降ろす。
「ありがとうございます。お互い大漁だといいですね」

風は背中から、波は無し、真鯛釣りには絶好のコンディション。
仕掛けを作る前に、恒例の御神酒、今回はちょっと高級酒を。
実は、私ジャック・カトウ・スパロウは、隠岐真鯛釣行で3連続坊主の
大スランプ(本当はこれが実力)
悲劇の場所は、年末に行った海士松島、知夫オオエ
初夏の西ノ島大神立岩。
隠岐 島前 三島、全て坊主制覇。
特に大神立岩の時は、魚と名のつく物は1匹も釣れない完全坊主。
ある人曰く、隠岐では針にエサが無くても何かは釣れると。
今思い返せば、針を付けて無かったかもしれない。

そんな訳で、御神酒はケチらず、ここ一番の神頼み。
そう言えば、松島の坊主はS君と。
オオエは、ここ知夫里島。
大神立岩はN君との釣行だった。
もしかすると、最悪のメンバーと最悪の場所に来てしまったかも。
いやな予感が当たらぬと良いが......

釣り開始前に腹ごしらえ。
今回、夕飯の弁当を頼んであるのを忘れて
食料を買いすぎてしまった。
おにぎり4個、すし弁当、ざるそば弁当、カップ麺、冷凍チャンポン
ワンカップ4本、チューハイ2本、ビール2本、ハイボール2本。
つまみに焼き鳥、缶詰、天ぷら
魚肉ソーセージ(もちろん、ニッスイ)5本。
食べ物が無くなると夜釣りは寂しい、まあ良いか。
いつも、隠岐に行くと太って帰る、いわゆる釣り太り。
今回も、間違いなくプラス1.0kg以上だな。

13時過ぎ、第一投。
昼の仕掛けはタルカゴ3点。
いつも、数投の間はサシエサが残るが
今回は一投目からエサ取りのエジキ。
投入30秒後には、すでにカラ針。
本命の当たりが無いまま、退屈な時間が過ぎて行く。

突然、少し離れて竿を出していたN君が叫ぶ。
急いで駆け寄ると
「ほんの足下に大鯛が浮いて来た、デカかった~」興奮冷めやらぬ様子。
隠岐ではたまにある出来事、特に7月に多い。
実際にその場に出くわしたのは、初めてだ。
しばらく餌を撒き、3人で観察「出て来い、出て来い、出て来い」
予想通り、再び姿を現す事はなかった。
それでも、鯛はいるぞ。気力が蘇る。


またまた気力が低下してきた頃、N君に小鯛が一枚。
「さあ、時合いが来たぞ」
それだけだった。

17時 船が弁当配達。
卵焼き1切、塩サバ1切、餃子1コ、野菜炒め少々、手羽カラ1コ。
以前より内容が落ちたな~、お茶が入ったポットも無かったし。
でも温かいごはんが、なにより一番のごちそうだ。




日が傾き、いよいよ夜釣り本番。
仕掛けは真鯛針15号、ハリス10号。
「小さな魚は食い付かなくても良し、狙いは大鯛、1mオーバーだ」
男だねぇ~、カッコいいわ、自分に惚れてしまった。

隣のS君、ウキにじんわりとした当たり。
40cm弱のアジ、何とも美味しそうな魚体。
その後も35~40cmのアジ、イサキを数匹、追加。
私、ウキに、ちょこちょこ反応は有るが乗らない。
「針を小さくしようかな」大物釣り師ならぬ考えが頭をよぎる。

しばらくすると待望の当たり、でも鯛じゃない。
上がって来たのは30cm強のメバル、本命ではないが
魚の顔が見れて、ちょっと安心。

次の当たりも道糸が走らない。
合わせを入れてリールを巻く、コンコンとした真鯛特有の
引きではないが力強い。
ついに本命かな「タモよろしく」
すくってもらったのは、アジのスレ背掛かり。
しばらく、真鯛と縁のない私、アジと間違えるなんて。

22日0時 潮も止まり、サシエも残ったまま。
あくびが止まらない、横になる。
今日も星がきれいだ。
前回釣行時の夜空は冬の星座、主役はオリオン。
今回は夏の星座に衣替え、さそり座の出番。

2時 起床。
横になったまま、状況を聞く。
「どう、釣れた?」
「全然だめ。潮も動かず、エサも残りっ放し、生体反応なし」

全員で夜食タイム。
隠岐に関わらず磯の通し釣り、もちろん魚釣りがメインだが
キャンプの様にワイワイ飲み食いするのも、また楽しみである。
冷凍チャンポンが出来るまで、ワンカップに焼鳥、魚肉ソーセージ。
深夜の磯での食事、何を食べても美味しいのだが
今回のチャンポン、う〜ん、次回はパスだな。

再開後、当たりの無いまま、空が白々として来た。
朝まずめのゴールデンタイム、大鯛タイムが、さあ来たよ。

完全に明るくなった5時。
S君のウキが入り、フリーにしていた道糸が走る。
ひと呼吸置き、大きく合わせる。
竿が大きくしなり、ゴンゴンとたたく。
間違いない、真鯛だ、それも大きいぞ。
手前まで寄せてくると、動かなくなった。
どうやら手前の瀬に入ったようだ。
道糸を緩め、魚が出てくるのを待つ。
しばらくしても出てこない、少し引っ張ってみると
ゴソゴソと反応がある、どうやらカゴが引っ掛かっている。
一か八か、思いっきり引っ張ると、道糸が高切れ。
「あぁ~、貴重な一匹が~」
すぐさま仕掛けを作り直し、再投入するも、以降当たり無し。
S君、残念。

7時 エサ取りが出て来たのと、体力、気力の限界で
私は真鯛釣り納竿。
暇つぶしに、ボッカ釣り。
自慢じゃないが、ボッカ釣りは下手くそだ。
まずどこを狙えばよいのか、サッパリ分からない。
いつも私の探った後から、上手な人は釣り上げる。
さすがに隠岐は入れ食いだろうと思ったが、やはりダメ。
たった2匹、それも小物。

渡船の迎えは9時、納竿は8時30分。
残り1時間を切った頃、N君に当たり。
針外れでバラしたらしく、悔しがっていた。
このN君、数年前に残り時間10分で、87cmの大鯛を釣り上げた。
それまで、一晩中当たりなし、残り数分の逆転満塁ホームラン。
粘りの釣り師も今日はタイムアウト、本命は小型1枚に終わる。

9時過ぎ 渡船に乗り込む。
すぐさま、船長に釣果報告。
貧果に、「すみませんね」と謝られたが、船長のせいじゃない。
魚釣りに不漁は付き物、というかいつもの事で慣れた。
次回のリベンジを誓う。

来居港にて、荷物を整理しフェリーを待つ。
待ち時間が1時間以上、S君は岸壁でアジング。
隠岐のアジ、ワームは刺激的すぎたのか、寄り付かない。
真鯛に続き、これまたボーズ。
次は何をしよう、よし何か食べよう。
魚なんて釣れなくても良いじゃないか、満腹ならば。
胃袋が満たされると、幸せになれる。
てな訳で、岸壁で湯を沸かし、カップ麺。
「あ~幸せ、楽しい2日間だったなぁ」


11時 フェリーに乗り込み、後は爆睡。
13時10分 境港着。

家に帰り、シャワーを浴びて、人間に戻った。
さっぱりとし、今回の釣りを振り返る。
頭に浮かぶ「遠征のおじさん達、釣れたかな~」
「いつ帰るのだろう、タフだな」

そして、重大なことに気づいた。
21日朝、出発前に皆で金環日食を見ていた。
「おぉ~すげ~、結構欠けるな」
「夕方みたいに暗くなったな~」
この時は、世紀の天体ショーと喜んでいたが
実はこれがいけなかった。
太陽の異変に真鯛が驚き、隠れてしまったのだ。
多分そうだ、いや間違いない。
さすがの精鋭達も、太陽系惑星の妨害には
為す術もなく打ちのめされてしまった。
金星が相手じゃ、坊主もしょうがないね。そうだ、そうだ。

今回の隠岐釣行、周囲の絶大なる期待に反し、またまたやっちまった。
そろそろ、貧果脱出の対策を考えねば。
次は気分一新、メンバーを変えようか。
J.スパロウの相手と言えば、やはりペネロペ・クルス。
いいね、彼女みたいな娘と隠岐に行きたい。
夜、肩を並べて星を見る。
右手には、湯煎したワンカップ。
左手には、ニッスイの魚肉ソーセージ。
スペシャル メニューに「亀の手」を取りその場で湯がく。
そんな物、食べた事の無い彼女は、きっと喜んでくれるだろう。
そこで一言「ペネロペ、ワイルドだろ〜」

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」が新たな敵と戦い、延々と
続くように、 釣り師ジャック・カトウ・スパロウも
アホな妄想に浸りながら、 さらなる大鯛との戦いを続けるのであった。


FINE